インプレッション
DUCATI 900SSはコーナリングに特化した、ストイックなマシンである。
まるで壊れているかのようなメカノイズ(というより騒音)や排気音、神経質な操作を強いられる乾式クラッチ、ぜんぜん切れないハンドル、というかハンドルを切っても曲がることはできない・・・等々。常に緊張感があり、何年乗っても飽きがこない。 |
|
|
スタイリング/カラーリング
私にとってデザインは非常に重要である。
カジバ色の強い916よりSSのデザインが好きだ。
そして何より、イタリアンレッドが超お気に入り。
ドカはしばしば、2輪のフェラーリと称される。 |
|
|
OHC2バルブ
デスモドローミック 空油冷L型2気筒
900ccで約80馬力と、国産4気筒マシンに比べると明らかに非力だ。
ドカにも水冷4バルブの高性能バイクがあるが、絶対速度だけを求めない私はあえて空冷ポンコツ・キャブレターエンジンをチョイス。
ドカのエンジンは、そのスペックだけでは語れないと思っている。
3000回転も回せばどこからでも怒涛のような加速が味わえる、不等間隔に爆発するエンジン。まるで後ろから蹴飛ばされるかのような、荒々しい加速感は、乗った人間にしかわからないでしょう。
ただし、3000回転以下はまったく使えない。というかギクシャクして走ることさえムリっぽい。
面白過ぎです、このエンジン。 |
|
|
|
乾式クラッチ
900SSのクラッチは一般的な湿式と違い、オイルに浸っていない乾式である。
湿式に比べると非常にキレがよいが、その分神経質な操作が強いられる。
半クラッチが使えない
国産バイクのように半クラッチを使って発進しようとすると、激しい金属音と共にジャダーが起こり、最悪の場合クラッチ板を壊してしまう。私の場合は、アイドリングに毛が生えた程度の回転数でスパッとクラッチをつなぐ。多少、ギクシャクしてもその方がよいみたい。
熱対策
熱に弱く、高温下で使用しつづけるとクラッチ板が曲がってしまうことがある。
当初は右写真のように、クラッチカバーの前後にドリルで穴を開けていたのだ。 |
|
|
|
ブレーキ/サスペンション
ブレーキは前後ブレンボ製。
めちゃくちゃに効くかというとそうではなく、非常にコントローラブルである。レバーの握り込み具合で減速を調整できる、レーサーライクな仕様になっています。
サスペンションは前後ショーワ製。
フロント倒立サス、リヤはモノサスで、車高、伸・圧減衰力の調整が可能。超高速向けのセッティングなのか・・とってもハード(^_^A)。 |
|
|
|
ハンドル
ドカのハンドルは異常に切れない。まるでレーサーのように。
切れないのは倒立サスのせいもあるだろうが、2車線を使ってもUターンはできません(ーー;)
というか、Uターンはやめたほうがよい。ドカのUターンゴケは有名な話しである。 |
|
コーナリング
ドカは街中ではまったく楽しくない反面、ワインディングでは最高に楽しいバイクだ。しかし、ドカ独特の曲げ方のコツがつかめない間はとにかく曲がらない。最初は誰もが怖い思いをするだろう。
コーナリング中は絶対にハンドルに入力してはいけない。ドカは体を使って曲がるのだ。
ハイペースでコーナーに入るときは、ブレーキリリースで車体が不安定になったのをきっかけにしてパタンと倒し、アクセルを開けてトラクションで曲がる。これができるまで曲がりきれずに何度もヒヤリとした。
国産4気筒マシンとはまるで曲げ方が異なるのだ。
ドカはシートが高く、高い位置からスパンと倒しこむのはすごく怖い。また、ヘアピン等のタイトなコーナーは車体がフラついて曲がりにくい。ストイックなドカは、ライダーがのんびり走るのを許さない。
ドカはおそらく世界一難しいバイク。
しかし、乗りこなせたときの快感は、ドカティストだけが味わえる至上の喜びなのだ。
がんばろっと! |
|